2017年2月4日土曜日

現象面だけをとらえる報道にのみ惑わされずに新大統領の政策を見ていくことが必要です。

今、アメリカのトランプ大統領が話題の中心です。現役のころは社用で年に3-4回はアメリカに行っていましたのでトランプの名前ぐらいは知っていました。不動産で投資に失敗して大損を出したけれどもその後また勢いを取り戻しタワーやゴルフ場を作っている人、すぐお前は首だという人。位の知識でしたが、一度どこかのトランプゴルフ場でプレーをしました。立地もたたずまいもゴルフ場のソフト(マネジメント)もハード(コース、ハウス)も立派で料金は高かったが、立派でした。なかなか良いコースだ、腕の良い人を使っているなと感心した記憶が残っています。

若いころアメリカ、ソ連、(今のロシア)中国の地域研究をして歴史や国情を学びましたが、興味を持ったのはCIA,KGB、公安部などの情報戦でした。アメリカのミステリー小説の一部は、本当かどうかは不明ですが、CIA,FBIの情報の内幕をのぞかせる中身のものがあります。9.11の前日NYにいてあの破壊されたビルにいました。一日違いで被害にあわなかったのですが、飛行機が自爆する映像を我が家の朝のTVで見てJALがやったかと驚きました。アメリカの小説でJALの日本人パイロットがペンタゴンに突っ込む話を読んでいたからです。これで日米関係はずたずたになるなと一瞬会社の事業のことを心配したことを覚えています。不幸なできごとでしたが犯人が小説のように日本人でなかったことは不幸中の幸いでした。

トランプ政権の大統領補佐官、国家通商会議(NTC)の委員長になったカリフォルニア大学教授のピーター・ナヴアロが書いCROUCHING TIGERという本を最近読みました。文芸春秋の売らんかなという書名は「米中もし戦わば」とセンセーショナルにつけられています。この本を読んでの第一の感想はトランプがアメリカの保守派知識人たちに選ばれて大統領になったのだなということです。トランプが補佐官たちを選んだのではなく補佐官たちがトランプを担いだのだなということです。強いアメリカを復活させるのに最適の人がトランプだと補佐官たちが行った大統領候補の人選です。アメリカの国力、軍事力、経済力が落ち目にあることを情報として国民に知らせその復活のために政権の運営を図ると読み取れます。表面的な報道とは別に打たれ強い、たじろがぬ大統領の基での政策がこれから出てくると予想します。日本も大変かなと覚悟を決めた方が良い。現象面だけをとらえる報道にのみ惑わされずに新大統領の政策を見ていくことが必要です。アメリカの凄いところは政府機関のCIAやFBIのみならず大学やシンクタンクの情報力分析力が総合的に優れておりこれを政府もうまく使うところです。

大統領の個性はユニークだが、補佐官たちもユニークな人をそろえているようだ。大統領と補佐官たちの頭の中は同じでなかろうから、新政権の通商政策、安全保障政策は大統領と補佐官たちの意見の調整次第で具体的な実行手段や反対意見に対する態度が時に混乱することがありそうだ。トランプ大統領自身が過去ビジネスの世界で予測不可能を売り物にしてきたことに加え、大統領と補佐官たちが両者とも事前の意見調整をさほど重要視しないように見受けられることも外から予測不可能となるのだろう。ただアメリカを強大に作り直すのだという一点だけは共通の思想のようだ。今までのやり方、つまり反対意見に配慮しすぎ、波風を立てないように調整しすぎて八方美人にならぬよう少々の混乱は無視しないと思い切った政策は実行できないと信じている点も共通のようだ。大統領が補佐官を選んだというよりも補佐官たちが彼らが実行したい政策の実現のために打たれ強い大統領を探し出してきて応援してるのだと理解します。ナヴアロの本が良く分析されており、思い付きでない政策実行を考えていることに感心して新政権に反発するよりは期待する気持ちが強くなりました。

不为沸沸扬扬的表面报道所惑,关注新任大总统的政策才是正道


现今,美国的川普大总统成了世界话题的中心。我在现役时代一年赴美3、4次公干,因而知晓川普之名。知道他曾在不动产投资上损失惨重,后来捞回损失,建造大厦、高尔夫球场,口头禅是:炒你的鱿鱼!对于他的事情我知道的仅仅如此,不过记得曾在哪里的川普高尔夫球场打过球。球场的立地以及氛围、软件(管理面)以及硬件(包括场地等设施方面)都相当漂亮、当然也价格不菲。记忆中那球场着实漂亮、用的人也绝非泛泛之辈。

我年轻时研究过美国、苏联(今天的俄罗斯)以及中国,也了解了这些地域的历史和国情,对CIA、KGB、公安部等情报战产生了浓郁的兴趣。美国的一些推理小说虽说不明真伪,但是通过一些内容却可窥见CIA、FBI的些许内幕。9.11的前一天我就在纽约那栋被摧毁的大楼里。一日只差,让我与死神擦肩而过,那天早上在家里的电视上看到飞机自爆的映像,大吃一惊,一瞬以为是日航飞机所为,因为曾在一本美国的小说里读到过JAL的日本人飞行员撞入五角大楼的故事情节。记得那一瞬想的是日美关系泡汤了,对公司的事业也担忧不已。结果,那场不幸的犯人并非小说里写的日本人,算是不幸中的万幸。

最近我读了一本名为《卧虎》(《CROUCHING TIGER》)的书,是成为川普政权的大总统补佐官、国家通商会议(NTC)委员长的加利福利亚大学教授彼得·纳瓦罗(Peter Navarro)的著作。文艺春秋为它起了个广告类书名为《美中若开战》以吸引眼球。读这本书后最大的感想是,川普这个大总统是被美国的保守派知识分子选中。与其说是川普挑选了补佐官,不如说是补佐官们哄抬着川普。补佐官们认为川普是能让强大美国复活的最佳人选,他们将美国国力、军事力以及经济日渐衰落的信息传递给国民、谋求民众对以复活美国为目的的政权运营的支持。大总统越挫越勇,或将乘势连打政策牌,日本也得做好精神准备,有备无患。不为沸沸扬扬的表面报道所困惑,关注新任大总统的政策才是正道。美国的非凡之处不仅在于CIA、FBI等政府机构,还在于大学、智库的信息力及分析能力方面的整体优势,政府也总能将这些优势用到火候上。

川普大总统个性独特,补佐官里似也不乏独特之人。也正因大总统与补佐官里们思路各异、所以新政权在通商政策、安全保障政策上进行意见调整时,关于具体实行手段以及针对相反意见的态度便时显混乱。川普大总统自身在过去的生意场上就是以不可预测为卖点,因此似乎他与补佐官们双方都不太把事先的意见调整工作当回事,这点从外面看来本就是不可预测之事吧。不过让美国重新强大,在这点上他们却是拥有共同的意愿。不再套用老办法、不为顾忌反对意见、避免风波而没完没了进行调整以求面面俱到,不被少许混乱绊住手脚才能实施大刀阔斧的政策,这似乎也是他们的共同认识。所以我认为,与其说是大总统选用了补佐官,不如说是补佐官们为了使他们的政策得以实施而找到了一位经历过千锤百炼的大总统人选并扶持他。纳瓦罗的书分析相当到位,有感于他异乎寻常的施政观,对于美国新政权,我的抵抗心渐弱,期待感增强了。

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