今日は、前文「1.グローバル化とどう取り組むか」の「1.1 発展段階ごとの戦略」の続きになります。
(2) グローバル化の発展段階により課題が異なるという意味は二つある。
①第一はグローバル化そのものの変化のスピードが速くなり、金融の比重が不適当な位高まったことに起因している。
具体的に言えば、グローバル経済が変質し、転換期を迎えている。産業の立ち位置で経済のグローバル化を見つめてきた私は、産業と金融の関係が変わり、金融に産業が引きずられる実態に悩まされ続けてきた。 エンロン危機の裁判記録のひどさに触発されて出版した自著「日本型ハイブリッド経営」(2010年9月 中央経済社)の序文にこう書いた。“...もともと金融と産業は相互に補完する関係を保ちながら同時に発展してきた。ところが、金融資本市場は、人間としての感情や産業の実態と遠く離れてこの補完関係を顧みずに今日の巨大化高度技術化へと発展した。金融と産業の相互依存関係についても何らかの修正、手直しが必要ではないか...”
最近読んだロナルド・ドーア「金融が乗っ取る世界経済」(中公新書 2011年11月)の内容は表題そのものの分析だ。
2013年9月12日の日本経済新聞 経済教室の櫻川 昌哉 慶応大学教授の論文には“金融危機の要因はバブルと巨大銀行の出現”とある。
日本のアベノミクスや中国のリコノミクスもいずれ、日本と中国の経済発展段階を変化させることによりグローバル経済を変化させることになるだろう。合わせて金融と産業の相互依存関係を修復できるように願っている。
G8の市場が大半であった時代からBRICS或いはG20など新興国を含めた市場の重要性が飛躍的に拡大したのは、つい最近のことです。
1956年日本製品の輸出から始まり、技術提携、合作の時代を経て、コマツは1990年代後半、中国での油圧シヨベルの現地生産を開始した。現地法人 小松山推の開所式で、私は中国語で“2000年に2000台の販売を”と決意を述べた。その後の中国経済の発展は2000台どころか20000台に近ずいた。4兆元の大投資の余波でこの急スピードの調整を余儀なくされ、販売は急減した。2013年後半にかけてようやく需要持ち直しの気配がみえてきた。地域市場の事情だけでなくグローバル市場のローカル市場への作用・反作用の影響が大となって来たのです。(続く)
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谢谢各位对我博文的关注和声援。敬请继续支持我。
我在前文就「1.如何致力于全球化事业」,从「1.1 关于各个发展阶段的战略」开始了阐述,今天续写下文。
(2) 全球化不同的发展阶段产生不同的课题,这句话有两个含义
①其一是全球化自身的加速,这种现象起因于膨胀得不成比例的金融市场
具体而言,全球化经济变了质,正面临着转换期。惯于从产业角度关注经济全球化的我,一直被产业和金融关系的变化,也就是产业深受金融影响的实态所困扰。看了安然危机裁判记录,其严重状态刺激我在自著≪日本式混合型经营≫(2010年9月 中央经济社出版)的序文里这样写道:“......金融和产业本是相辅相成,同时发展的。然而,金融资本市场却远远偏离人类的感情以及产业的实态,弃这种相辅相成的关系于不顾,独自发展到今天这种高度技术化的状态。我认为,金融和产业的相互依存关系需要得到修正,以回归正常状态。......”
最近我阅读了英国社会学者罗纳多·多尔(Ronald Dore)的≪金融称霸世界经济≫(Finance Taking Over the World Economy)(中公新书 2011年11月)一文,内容正是针对其标题的分析。
2013年9月12日的日本经济新闻经济教室栏目刊载了庆应大学教授樱川 昌哉的论文,其中也有“金融危机的主要原因为泡沫经济以及巨大银行的出现”的论述。
我想,无论是日本的“安倍経済学”还是中国的“李克強経済学”,随着日本和中国经济发展阶段的变化,都会对全球经济的变化产生影响。我希望两国能在经济上携起手来,修复失调的金融与产业之间相辅相成的关系。
从G8占据大半市场的时代,到BRICS或者说是G20等等时代,随着新興国纷纷参入,近年来全球化市场随其飞跃发展壮大,越来越显示出其重要性。
小松从1956年输出日本制品开始,历经技术提携,合作的时代,于1990年后期在中国开始了油压铲土机的现地生产。 在小松现地法人小松山推的开业式上,我用中文表达了我的决心:“在2000年达到销售2000台”。其后应中国经济发展所需, 何止2000台,我们销售了将近20000台。之后受高达4兆元巨额投资的影响,小松不得不对如此迅猛的投资生产规模进行调整,销售也随之大幅回落。 到2013年后半年,市场需求终于渐现回升的趋势。这并不完全起因于地域性市场的变化,而是起因于全球化市场状况的变化,是来自于全球化市场对局部性市场逐渐强大的作用以及反作用的一种表现。(续)
金融はあまりにも大きくなりました。
返信削除お金は必要な所に落ちることなく、彼らの集金マシンに集まるだけです。狙われた企業も長期ビジョンがなくなり、上場、株価を吊り上げ、投資回収、そして、企業は長期的な不振に陥り、他社に買収されか破産で終わります。今確かに金融勢力に対しての抑制力はなくなりましたね!
また、日中間異常な冷たい空気は私にとって理解できないですね。中国から撤退した企業は将来ビジョンが明るいと思えません。グローバルの流れの中企業は主戦場の一つから撤退して勝てることは到底考えられません。
中国も日系企業の助けがなかったら発展スビードを急減速でしょう!
返信削除逆に日中韓三国FTA実現できれば世界で最も競争力がある経済圏が一気にできるはずなのに。
本当にそのブリッジになりたいですよ!
東様、コメントをありがとうございます。安崎会長にご報告いたします。引き続きご注目いただければ幸いです。
返信削除Facebookに書き込んだコメントをここに転記する。
返信削除金融と産業は相互補完の関係が作られるならばよいですが、現実的には難しいと考えています.
利益を短期間に最大化することを旨としている金融が人間の感情に大きく左右されるという傾向は変わらないと思います。これは人間がつい衝動買いをすることと同じだと思います。金融は科学ではなく、芸術だよく言われます。
お金は利益が出るところに流れるものです。もし産業がイノベーションを起こし、新たな市場を生み出しとしたら、投資家は潜在的な利益の存在を察知し、産業に出資することが可能になります。つまり、企業は金融に引きずられないために常に産業化できる斬新な技術を追求しなければなりません。
私に言わせれば、バブルが出現したのは投資先が限られているからです。今中国国内で革命的なイノベーションがなく、利益を狙うために不動産に投じるしかないなのです。 これから日本のアベノミクスや中国のリコノミクスは斬新な技術を生み出す、産業を活性化させる、イノベーションを起こすための環境作りが最も重要だと思います。