2014年2月27日木曜日

ハイブリッド経営のすすめ-経営とICT(続き)

ブログをご応援の皆様、ありがとう!「経営とICT」の続きです。

2.6 経営とICT(続き)


情報武装、E:KOMATSUの仕事で失敗したかと思うことがある。せっかく社長の仕事として、1995年の時点でヴィジョンを掲げ数年間多数の担当者が良い仕事をしてきてくれたのに、私自身が自分の時間を十分これに使ったのかという反省がある。ICTがどう進化するか先の見通しは当時誰にも正確には予測できなかっただろうが、ネット社会がこれだけの発展を遂げた現在からみたら、経営実務(戦略、M&A、開発、生産、マーケティング、人事、財務などの執行)は全て副社長以下に任せ、宣言通り長期的な人材育成とこの情報武装の仕事にのみ専任し、社長にしかできない全体最適の決断のために全力投球していた方がより効果があっただろう。ICTをビジネスと融合する例としてKOMTRAX、AHS(鉱山機械)などが発展途上だったが、ビジネスモデル特許を取り損ねた。特許を取れと号令をかけたのだが、言い放しでフォローが足りなかった。技術開発と用途開発をハイブリッド化した当時まだユニークな新ビジネスとして先頭を走っていたのだから、特許の取り方を大工夫して申請、交渉をしたら成功した可能性があったかもしれない。どうなったと聞いた時には、周知の技術を組み合わせただけだから、特許として認められない、との特許庁の判定ですとの平凡な答えが返ってきた。もう少し真剣に世界中で特許獲得に全力投球をしていればと悔やんだが後の祭り。難問ではあったが、ビジネス特許が取れていたら、会社は今頃ひと財産出来たのにと残念至極である。イノベーションは技術革新という日本語があてられるのが普通だが、技術開発と用途開発を結合してビジネス化するのが本来のイノベーションだ、用途開発の方が研究開発より難しいのが世の通例だ。KOMTRAXも顧客サービスのための情報収集という技術的な最初の狙い以上に世界各地で様々な用途、使い道が後に生まれた。中国人社員が見つけた債権管理への応用例は、有名になったが中国ならではの使い道といえる。

-----以下中文-----

谢谢各位对我博客的支持!接前文续谈「经营与ICT」这个话题。

2-6 经营与ICT(续)

有时我觉得自己在信息武装,E:KOMATSU方面的工作好像是失败的。作为社长的工作,我于1995年揭示了经营理念,其后数年里许多业务担当也为此而努力,然而我自己是否将足够的时间用于此项工作了呢,这点颇让我反思。也许当时谁也不能正确预测ICT将如何进化,不过从网络社会迅猛发展至今的事实看来,当时要是把经营实务(战略,企业并购,开发,生产,营销,人事,财务等的执行业务)都托付给副社长,我如宣言那样专职搞长期人才培育以及信息武装工作,全心全意投身于非社长莫属的有利于公司全体决策工作的话,兴许取得的成效会更好些。以ICT和商业的融合为例,在KOMTRAX、AHS(矿山机械)等蓬勃发展的阶段,我们却让取得商业模式专利的机会白白流失了。虽然我下过申请专利的号令,但是仅仅是发了号令而已,之后并没有足够追踪。技术开发和用途开发的混合化在当时作为具有独特性的新型事业走在时代前列,如果在取得专利方法上多下功夫致力于申请与交涉,成功的可能性应该是有的。当我问及事情进行得如何时,得到了一个平淡无奇的回答,说根据专利厅的判定,使用已为世周知的技术组合而成之物不在认可之列。当时真应该更认真努力一些,投身于世界各地致力于专利工作,事后我真是追悔莫及。虽说这确属难题,但是如果当时取得了商业模式专利,至今公司可就发了一笔大财,此乃一大憾事。“イノベーション(innovation)”相当于日语的“技术革新”,然而将技术开发和用途开发相结合并使之商业化才是本来意义上的“革新”,而用途开发较之研究开发更难,此乃世界通利。值得一提的是KOMTRAX最初的目的是技术性实现信息收集以满足顾客需求,然而后来在世界各地的用途却出乎意料地被拓宽,大大地超出了其本来的目的。比如中国员工发现的债券管理应用之例就广为人知,可说是只有在中国才会被发掘出的用途。

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