2.6 経営とICT(続き)
情報武装、E:KOMATSUの仕事で失敗したかと思うことがある。せっかく社長の仕事として、1995年の時点でヴィジョンを掲げ数年間多数の担当者が良い仕事をしてきてくれたのに、私自身が自分の時間を十分これに使ったのかという反省がある。ICTがどう進化するか先の見通しは当時誰にも正確には予測できなかっただろうが、ネット社会がこれだけの発展を遂げた現在からみたら、経営実務(戦略、M&A、開発、生産、マーケティング、人事、財務などの執行)は全て副社長以下に任せ、宣言通り長期的な人材育成とこの情報武装の仕事にのみ専任し、社長にしかできない全体最適の決断のために全力投球していた方がより効果があっただろう。ICTをビジネスと融合する例としてKOMTRAX、AHS(鉱山機械)などが発展途上だったが、ビジネスモデル特許を取り損ねた。特許を取れと号令をかけたのだが、言い放しでフォローが足りなかった。技術開発と用途開発をハイブリッド化した当時まだユニークな新ビジネスとして先頭を走っていたのだから、特許の取り方を大工夫して申請、交渉をしたら成功した可能性があったかもしれない。どうなったと聞いた時には、周知の技術を組み合わせただけだから、特許として認められない、との特許庁の判定ですとの平凡な答えが返ってきた。もう少し真剣に世界中で特許獲得に全力投球をしていればと悔やんだが後の祭り。難問ではあったが、ビジネス特許が取れていたら、会社は今頃ひと財産出来たのにと残念至極である。イノベーションは技術革新という日本語があてられるのが普通だが、技術開発と用途開発を結合してビジネス化するのが本来のイノベーションだ、用途開発の方が研究開発より難しいのが世の通例だ。KOMTRAXも顧客サービスのための情報収集という技術的な最初の狙い以上に世界各地で様々な用途、使い道が後に生まれた。中国人社員が見つけた債権管理への応用例は、有名になったが中国ならではの使い道といえる。
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谢谢各位对我博客的支持!接前文续谈「经营与ICT」这个话题。
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