去年上海で新書「聚变」の出版や交流会開催後、読者から質問が寄せられているそうです。シャオミ、アリババなどの成功に刺激され起業を志す中国の若者が多いです。彼らへのアドバイスは?と、上海の出版社から是非ご回答をというリクエストを受けて、下記の通り回答を送ったが、ブログにも載せておきましょう。
1.創業、起業は資本主義のダイナミズムを思わせます。
今、平均的には、アメリカの起業率が高く日本では低いでしょう。起業率が低い理由を日本人の安定を求める国民性や几帳面な職人文化に求める考えもありますが、私はそうは思っていません。一般のサラリーマンは別として、本気で起業を望む若者は今の日本にもたくさんいます。
三井、住友に代表される、日本に多い400年、300年の長寿企業や、明治維新の時代に渋沢栄一、岩崎弥太郎の起こした企業、あるいは戦後のSONY、HONDAは創業後も発展を続けています。自動車のトヨタ、建機のコマツも同じです。コマツの創業者 竹内 明太郎のことは私の本に書きました。最近では、まだ先はわからんぞという声もあるでしょうが、ソフトバンク、楽天、ユニクロなどは創業成功に近いところに来ていると言えましょう。
つまり、時代の必要性を見抜いた創業が成功するという歴史的真実は洋の東西を問いません。中国ではどうでしょう。今は圧倒的に国営企業の時代です。それでも、民間のアリババや三一重工は成功しつつあります。
2.このような創業、起業の成功例、また有名無名の無数の失敗例を見ながら、今中国で創業、起業を決意している若者に差し上げる私流のアドバイスを次のようにまとめました。
「A」初心が大事だ。
大金を儲けたいのが、起業の動機の一つだろうが、それだけでは大きな成功は期待できない。成功事例の大半は、創業・起業の初心に金儲け以上の大きな志があったことを教えている。それは、時代や人により異なる志・希望であるが、なんらかの形で世のため人のための利他の心に裏打ちされている。起業を最後まで成功に持ち込む執念は強烈な初心次第だ。既存の企業で階段を上り社長になろうとする動機もよく似ている。ただ社長になりたいという望みだけでは課長にもなれない。社長になって何をやるのか課題を持って努力する人にしかチャンスは巡ってこない。
「B」天の時に恵まれると運が向く。
今の中国では国営企業がすべての業種で中心だろう。国営企業が巨大さだけで今後も優勢である保証がない時代だ。国営企業も民営化の課題を持つ、少なくとも民間企業の長所を取り入れる努力を怠れない。国営企業の隙を突く起業にはチャンスがあるかも知れない。
「世の中の変化が競争相手だ」という私の考えは、大企業経営者としての発言だが、先を見た信念・戦略に基づく起業者にも通じるだろう。千分の一、万分の一の成功確率だから、運を引き込む先見性のある起業でなくてはならない。
「C」死の谷を渡れ。
成功した起業者は何度も失敗をしている。金が足りない。商品やサービスに欠陥が出る。
信頼した従業員に裏切られる。もうだめだという死の谷が必ず現れる。この谷を渡れば成功への機会が待っている。挑戦する若者を見守るメンターや支援者の応援も必要。Aの初心と共に常日頃の本人の信頼性が支援者を惹きつける鍵となる
一度や二度の失敗で諦めるぐらいなら初めからやらないほうが身の為だ。
「D」信念を持て。
初心をわかりやすく「信念化」する。なんでも良いが、私の場合は「忘己利他」と「苦進楽愼」だった。しぶとい信念の実現に向かっての努力が幸運をもたらす。
毎日、朝起きたらこの信念化した呪文を唱える。山より大きな猪はいない。大きな猪がいつの間にかいなくなっている。
起業、創業を目指す若者の将来に祝福を贈る。
-----以下中文-----
致希望创业、起业的年轻人~寄语众多受小米、阿里巴巴等成功案例激励而立志起业的年青人 。
去年新书「聚变」在上海出版、继而举办交流会后,听上海的出版社说收到了一些读者的提问,并希望我能对众多受小米、阿里巴巴等成功案例激励而立志起业的年青人有所回应。现将我对读者的回复也载于博客,分享于众。
1.创业、起业让人联想起资本主义的蓬勃生机与活力
平均而言,现今美国的起业率看似高于日本。 有种观点认为这源于日本人追求安定性的国民性以及脚踏实地的职人文化,但我并不同意这个看法。撇开一般的工薪族不说,其实在当今的日本一门心思希望起业者大有人在。
代表三井、住友的日本众多拥有400年、300年历史的长寿企业,在明治维新时代由涉沢荣一、岩崎弥太郎创立的企业、或者战后之索尼、本田在创业后也持续发展。 制车行的丰田,建设机械行的小松也如此。关于小松的创业者竹内 明太郎我在书里写到了。最近,针对软银、乐天、优衣库等企业,虽有一些前景难料的看法,不过我认为这些企业差不多可划入创业成功之列了。
就是说,只有彻底洞察时代需求的创业才能成功,这是为历史所印证的事实,无论东西,普世皆同。再看中国的现状,当今国营企业还占压倒性上风。尽管如此,民间的阿里巴巴和三一重工却正逐步走向成功。
2.通过这类创业、起业的成功例、或者无数有名无名的失败例,我总结了以下荐语,献给决意创业、起业的中国年青人。
「A」重要的是初心不改。
想赚大钱,这兴许是起业动机之一,然而仅有这点志向是无望大成的。成功事例几乎都证明,创业者在创业、起业之初都立有超乎于赚钱的大志,那便是不同于其所处時代与世人们的普通志向・希望,这志向・希望因受为世界为他人这种利他之心的激励而愈发强大。 起业的执著信念能否贯穿于起业至成功,在于有否强烈的初心。这和在现存企业里想一步步上升为社长的动机有相似之处。仅仅有成为社长之愿望,那么恐怕连成为课长都只是奢望而已。机遇,只会让那种对成为社长后的自己要解决什么课题胸有成竹并立志为此努力奋斗的人碰到。
「B」遇天时,运亦转。
中国如今还是以国营企业为各行各业的中心。虽说国营企业规模庞大,但是并没有什么因素能保其持续优势,时代必会证明这一点。国营企业不可高枕无忧,也需未雨绸缪,作好准备以应对民营化潮流中将遇到的课题,至少应该努力学习吸取民间企业的长处。起业,从寻找国营企业的漏洞以及解决方法着手,这兴许是与良机相遇的一个起点。
「世事变迁才是竞争对手」,这虽是我作为大企业经营者的观点和发言,不过想来也应该适用于那些立下富有远见信念及战略决策的起业者。起业,因其只有千分之一、万分之一的成功率,所以它必须是能挖掘出潜藏好运的、具有远见卓识的起业。
「C」跨越死亡之谷。
成功的起业者也会屡经失败。资金不足,商品和服务存在缺陷,被其信赖的员工背叛等等,起业途中各种让其觉得已无路可走的死亡之谷必然出现。不过只要走出这个死谷,便能与前方等候着的良机相遇。另外,在起业途中向机遇挑战的年青人还需要良师引导,需要来自于援助者的支援。与上述A的初心一样,起业者本人的信赖性也是吸引支援者的关键所在。对于仅因一、二次失败就放弃的人而言,最初就不要开始,这方为保身上策。
「D」坚持信念
将初心浅显易懂地信念化。比如我便将自己的初心浓缩成了「忘己利他」和「苦进乐慎」。朝着顽强的信念努力才能与幸运相遇。
每天早起后唱念信念化的文字,如唱念咒文一般。若说一段段人生崎岖如山,一个个艰难险阻如野猪,那么没有比山更大的野猪,再大的野猪也会从山中消失。
为怀抱起业、创业志向的年青人,为他们的将来,在此送去我的祝福。
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