7月8日の新聞に菅義偉官房長官の在職日数が7日で1290日となり、歴代1位となったと報じられた。政権の安定に彼の貢献度は高い。「課題を解決するには省庁横断的な政策が必要だ」と語っている。
たいていの上場大企業も依然として部分最適全体不適という似たような問題を抱えている。営業、工場、研究、開発、サービス、財務経理、人事総務など会社の組織は異なる機能ごとにいろいろの部署がある。工場の生産効率追求は営業や開発からは歓迎されない。サービス部門からのお客の声は営業・工場・開発に煙たがられる。顧客第一という看板を掲げる企業でもサービス現場の声を聴けばそうだという声は少なくない。
官庁や大企業など大きな組織の共通課題だろう。
私も若いころから、課題を解決するには、それぞれの部門長が社長になったつもりで仕事を進めることが肝要だと主張していた。総論賛成、各論反対、自らのまた自部門の利益を頑強に主張し課題解決を遅らせる輩はたくさんいた。お前が社長になってからやれと言われて悔しい思いをしたこともたびたび。中にはそうだと応援してくれる他部門の長もいたが当時はまだ少数派。
専務経営企画室長になって、長年の思いを実現した。
建設機械事業本部を創設し、社長にお願いして全体最適を実行するために初代の本部長にしてもらった。
最初に油圧ショベルの新型モデルの開発・市場導入の仕事を一人の優秀なプロダクト・マネージャーに全権を任せ営業生産開発サービス利益管理広報すべてを決断してもらい新型はヒットした。
次に私自身が全権を掌握してアメリカとドイツ・日本をまたぐ鉱山機械事業を立ち上げた。米欧同業のハード・ソフト他社を買収し全世界の大手鉱山会社を対象にコマツグループが一つの窓口として責任を持つビジネスモデルを作り上げた。
賛成反対の声はやかましかったが、建機事業本部長という建機については社長という役割によってはじめて省庁横断的な政策を実現できたことを思い出す。
多国籍チームが活躍し、その後のコマツの鉱山機械事業を一段と発展させてくれた。
当初、大多数のコマツ技術陣は欧米の技術を使わずに自分たちだけで鉱山機械を作ることができると主張していた。本部長として時間と人材を買う決断をしたのだ。
-----以下中国語-----
部分最适、全体不适~官厅及大企业等大型组织的共同课题、如何解决?
据7月8日的新闻报道,菅義偉官房长官到7日为止在职日数达1290日,坐上了历代官房长官在职日数第一位的宝座。他对安定政权贡献较大。他曾如此说:“课题的解决需要实施横贯省厅的政策”。
多数上市大企业都一直存在着相似的问题。营业、工厂、研究、开发、服务、财务会计、人事总务等,公司组织机能各异,因此也诞生了各种各样的部门。营业和开发部门对追求工厂的生产效率之事缺乏热度。服务部门收集的客户意见也不被营业、工厂、开发部分待见。
即使是打着顾客第一招牌的企业,只要听听服务现场的意见便可知道这类现象并不少见。
对于官厅和大企业等大规模组织来说,这应该是个共同的课题。我在年轻时就开始主张,要解决课题,各个部门长都需要假设自己就是社长,换位思考以推进工作。总论赞成、各论反对、固执己见地主张自己部门的利益、拖延课题解决之辈大有人在。那时经常能听见反驳我的声音,说等你当了社长后再做吧,这让我感觉很憋屈。不过也有赞同并支持我的其他部门长,尽管那时还是少数派。
后来成为专务经营企划室室长后,我终于实现了自己常年的想法。
在建设机械事业本部创立之时,我向社长提议,让我来推行最大优化整体机制这项工作,因此我便成了建设机械事业本部第一任本部长。
我首先把液压挖掘机新型机械的开发以及市场营销工作全权交给一位优秀的产品经理,
赋予他在营业、生产、开发、服务、利益管理、宣传方面的决断权,他也不负我的期望,成功推出了热门的新型机械。
接下来我自己全权负责,启动了横跨美国、德国和日本三国的矿山机械事业。在推进这项事业中,我买进了欧美同业的硬件、软件公司,建立了新的商业模式,那便是让小松集团成为了以全世界大型矿山公司为服务对象、具有高度责任感的一个窗口。
虽然当时赞否之声不绝于耳,但我认为建机事业本部即建机借力于社长,第一次让横贯省厅的政策得以实施。
多国籍小组也活跃起来,对后来小松矿山机械事业的进一步发展做出了贡献。
回想当初,小松技术阵营的大多数成员主张不用欧美技术,小松能自己造出矿山机械。而作为本部长,我回应大家的主张而做出的决断则是赢取时间与买入人才。